純正トナーはメーカー品なので、使用しているレーザープリンターや複合機の性能を最大限に引き出すとともに、トラブルがほとんどないのがメリットですが、どうしてもコストが割高となってしまうのがネックです。しかし、ちょっとだけお得に純正トナーを使用できる方法があります。実は、一言で純正トナーと言ってもその種類は2つあり、国内純正トナーと、輸入純正トナー(海外純正トナー)があります。このうち後者を利用すれば、10%~20%ほど割安に純正トナーが手に入ります。物価が日本に比べて安い海外での販売を目的に製造されているため、比例して価格も割安になっているだけであり、性能は純正トナーそのものの高いスペックを発揮してくれます。
純正トナーを割安に使用できる輸入純正トナーですが、気をつけなければならない点があります。それは、海外用として生産販売されているプリンター本体の型番と国内型番が一致しないケースがあることです。この場合、せっかく購入した輸入純正トナーを利用できないことがあるため、事前にしっかりと情報収集するようにしましょう。また、メーカーによっては純正トナー同様の保証とならず、より保証範囲の狭いリサイクルトナー同様の扱いとなる場合もあります。加えて、為替レートの変動によって価格が上下するのも難点です。近年は為替レートがだいぶ安定していますが、もっと円安に振れてしまえば、輸入純正トナーは割高となってしまいます。
純正トナーのデメリットは価格が高いことです。プリンターの機能を最大限引き出すという点が魅力であるものの、印刷枚数も少なくなるため、より一層割高であると感じてしまいがちです。メーカーが定期的に販売するトナーで利益を上げようとしている点に加え、万が一のトラブル発生時の保証分も価格に上乗せされているから、価格が割高となっていると考えられます。その他、純正トナーのデメリットとして挙げられるのは、製造中止となってしまった場合に同じトナーを入手できなくなってしまう点です。メーカー都合なので、ユーザーとしては微妙な気持ちとなってしまいますが、いざというときの代替手段を探すタイミングは必ずやってくるでしょう。